何もできないまま、うつむくあたしの頬に大きな手が触れる。 「顔赤い。何?照れてる?」 「ち、違いま」 否定しようとしたあたしの口を、塞ぐ柔らかな唇。 「んっ…」 深いキスのあと、耳元で囁く悪魔。 「嫌な割には乗り気だよね‥・いつも。」 ~っ! 「続きは放課後ね。 バイバイ、俺の可愛いウサギさん♪」 首筋にひとつ、髪に隠れる位置に残した印。 不敵な笑みを浮かべたまま、教室へと戻る悪魔。