校舎裏で二人きり。 赤いマフラーの女の子は、可愛くて。 懸命に気持ちを伝えてた。 「入学したとき、何もわからなくてあたふたしてた私を助けてくれてありがとうございましたっ! あれから、ずっと橘先輩のこと気になってて…」 「うん。」 「あの、それで…私、橘先輩のことが好きです! 付き合ってください!!」 本当、隼斗くんはモテるんだから。 …なーんて割り切れるほどあたしは強くない。 寂しいと泣いてしまう、ぼっちのウサギ。