イチゴ大福


いやー、でもやばいんじゃないか?

要は、街VS街になるわけでしょ?

危なすぎるよね

うん、

仕方ない。

わたし達でなんとかするか。

なんて、考えてる間についたみたいだった。


相手の本拠地に。

…多分本拠地だろうってところに。


「おら。進め。」

男の一人が私達を押してきた。

あら、優しいな。

前捕まったところは蹴り飛ばしてきたからね。

とっても優しく感じるよ。

「ここんなかで大人しくしてろ。」

そう言って縄をほどいて私達を部屋の中に入れた。

「ほどいてくれたね。」

私が麻妃に言った。

「ね。優しいね!」

「じゃあさ、優しいついでにトランプ持ってきて!」

「は?」
見張り役の人が私達を不思議そうに睨んでそう言った。

「いや、は?じゃなくてね、トランプ持ってきてみんなでやろうよ!」

私がそう提案すると、

「取りに行ってる間に逃げるつもりだろ。ダメだ。」

ちょっと。

「そんな馬鹿じゃないよ!失礼ね!たださ、大人しくしてるのが嫌いなだけ!あ、それとも、負けるのがわかってるから逃げるんだ?」

ちょっとした挑発。

これで引っかかるほど単純な人なんていないか。

「は!?勝ってやるよ!やってやるよ!」

…いましたね、うん。

おばか。

「よし!じゃ、三人じゃつまんないからあと2、3人呼んで!」

「おう!ちょっと待ってろ!逃げんなよ!」

逃げるわけ無いじゃん。

そんなことしたら余計危険だし。

「今回は何するの?」

麻妃が私に聞いてきた。

「え、もちろん、

安定のダウトでしょ!」

「好きだね、ダウト。…弱いくせに。」

「な!私は弱くないよ!?みんなが強いだけで!」

「それを弱いと言うんだけどね。」

ふっ。

って、そんな感じで笑われた。

くぁー!

くやしーー!!