ま、私達は素直に従うしかない。
そこらへんにいるごろつきとちがって、
この人達もそれなりのところにいそうだしね。
しかも、私達、こうゆうのなれてるし。
一緒にいるのが強いとこだと、それなりに一緒にいるだけで危険。ってゆうのが、多くなるからね。
それでも、私達は一緒にいたいからいるんだけど。
「ねぇ、紅音。この人たちってさ、紅鮫じゃない?」
麻妃がコソっとそう言ってきた。
「あー、この前言ってたやつ?」
「そー!阿坐彌を狙ってるってやつ!」
「あー、そうだったらかなり厄介だね。」
だってさ、隣街でトップ張ってるんでしょ?
それなりに強いじゃんね。
私てっきり、うちらの街の奴らかと思ってたよ。
でもさ、
「なんでわかったの?」
「え、あー。紅鮫で知ってる顔がいるんだけど、それがいたんだよね。」
…さすが。
阿坐彌の情報通である雅人の妹だな。
頼りになりますよ、ほんとに。



