「…そうなんだ。あ、葵さ、金髪のいかつい男、知り合いにいる?」 「…金髪?いるぞ。たくさん。」 何を急にって顔されたし。 しかも、金髪なんてどこにでもいるもんな。 特に、葵みたいな人の周りにはたくさん。 私、ばかかも…。 「なんだ、そいつになんかされたのか?」 葵が心配そうに聞いてきた。 「え、いや。葵のこと探してるっぽかったから、気おつけてねって事だけだよ。」 「あぁ。なんだ。よかった。」 …なんにもよくないと思うけど? ま、いいや。 「ありがとな。」 そう言ってくれたから。