「あ、よかった、あった。」
私は机の中をのぞき込んでそう言った。
そして、スマホを持って走って待ち合わせ場所に向かった。
そして、私が学校を出たらへんで声をかけられた。
ちょっといかつめの、いかにもヤンキーな人に。
「ここに、鷹島葵っていない?」
鷹島葵…
おりますよ、おらりますとも。
でもさ、ここで知ってるなんて言ったらさ、
葵やばいんじゃないの?
ってことで、私、嘘つかせていただきます。
「えっと、知りませんけど…?」
よし、
私最高!
よ、女優っ!
ってことで、さいならー。
って感じで、走り始めた。
少し不思議そうに頭を傾けてたけど、
追いかけてこないからよしとするか。
「あ、きた。」
和紗の声がした。
「おっそーい!」
麻妃がぷんぷんって感じで怒ってる。
「ごめんなさーい!」
ってゆうか、
「葵は?」
私がたずねると、
苦笑いをした麻妃が答えた。
「ナンパされて行っちゃった。」
…あらー、
まさかの、ってほどでもなく、
「毎度おなじみだね。」
「仕方ない。俺らで帰るか。
「「賛成!」」



