「葵、あの時はありがとね。」 私は不意にそう言った。 葵は一瞬驚いた顔をしてから、 「なんのことだか。」 そう言ってそっぽ向いてしまった。 でもね、見えてるのよ? 耳が真っ赤になってるの。 絶対、覚えてるな、これは。 素直にどういたしまして。 っていえばいいのにー! ま、これが葵なんだけどね。