「急ぐから待ってよー!」 私も慌てて走ってく。 「あれ、紅音。葵は?」 麻妃がたずねてくる。 「ん?葵ねー、あれだよ、あれ。」 「あー。またか。まったく…」 このメンツだとこれで通じるから… 「ん?あれって?」 …通じてなかったのね、雅人、しっかり。 「あれっていったら、あれだよ」 麻妃はどうしても言いたくない。 って感じで言い張る。