「はい、ここ、紅音さん。」
ほら来た。
ってゆうか、なんで事人は生徒を名前呼びするんだろ、
みんなはいいかもしれないけど、私は嫌なんだよね。
「x=5πです。」
よかった。
今日は簡単なやつだ。
「違いますね。問2ですよ?」
…答える場所間違えた
ってゆうか、そんなところまで進んでたのね、
初知り。
ま、でもここは冷静に…
「あ、すいません。x=±√4です。」
「はい。正解です。でも、授業を聞いてなかった罰として放課後呼び出しですからね。」
…は?
いや、無理だわ。
「明日にしてください。予定があるので。」
「すぐ済みますので。」
「…5分だけなら。」
「…本当にすぐですね、頑張りますが…」



