次の日
レンとタケとしゅうと恭弥さんは、用事があって来ない。
一人で座ってた俺に
「あれ、やす。」
そう言って俺の頭を軽く叩いたせいじさん。
「いたいっすよ!」
俺は涙目でそう、訴えた。
「はははははっ」
大声で笑うせいじさん。
せいじさんってなんか、兄貴体質。
頼りになるってゆーか、
ま、そんな感じ。
「おい、やす!泣いて喜べ!」
そう言ってスマホの画面を俺に見せてきた。
えっと、
「この人は?」
そのに撮されてたのは、
綺麗な女の人。
「俺のかーちゃん。やっと見つけたんだ。」
そう言って嬉しそうに笑った。
そう、彼は今まで父方の親に育てられてきた。
でも、愛されてなかったって。
俺が聞いたのは、ぼそっとそう言った言葉だけ。
だから探してるんだって。
自分を愛してくれていた母親を。
そして、もう一度会って話したいんだって。



