一生の恋バナ




美紅side




男子も温泉から上がり、私達は集まって話してた。


陽介『明日からどうする~?』


絢香『別に特にやりたいこともないし…』


私『とりあえず、食材探しとか…

ペアに分かれて、やらない??』


類『そうだな…じゃあ『類くんわたしとね』』


類の言葉をさえぎって


れいらがいった。


れいらは私のことを見てにやっとした。


これも、からかって…るんだよね?


そして、自動的に


私と誠、陽介と絢香というペアになった。


ペアが決まったところで解散し、


私と類は、類が作った小屋に向かった。


歩きながら、私はれいらのことを考えていた。


すると


類『見ろ美紅。星綺麗だぞ!』



私『うん…でも…

星をね見るとなんか綺麗なんだけど

どこか忘れているような気がして

切なくなるんだけどな…』


類『だから、前星を見て泣いてたのか??』


…!?


見、見られてた?


私『えっ!?』


類『わりぃ。

なんか、夜起きたときベランダ見たら

美紅泣いていて…』


私『お願い!!誰にも言わないで…』


類『おう。わかったけど、大丈夫なのか??』


私『うん…

なんかね、実は私、

中2のときより前の記憶全然ないんだ…』


類『えっ』


私『なんか、高熱でずっと入院してて、

ついには意識がしばらく戻らなくなって…

そっから、誰もわかんなくなっちゃって、

そして、なんかわかんないんだけど男の人と

関わるのが怖くなっててね…』


類『そんなことが…辛かったな…』


私『高熱出したことさえも記憶なくて…

でも、れいらが

少しずつ昔のこととか話してくれたり、

男の人と関わるのが大丈夫になるように、

好きな人を作らせようとしてくれたり…

色々してくれたんだよっ』


類『そっか…れいらに感謝しなきゃだなっ…』


私『うんっ…聞いてくれて…ありがとう』


少し照れながら言ってしまい、


類『…反則だろ』


私『えっ??なにがなにがっ??』


類『いや、なんでもねえよっ…

ほらっ着いたぞ。今日は早く寝ようなっ』



─類…本当にありがとう。


きっと、類がいたから私…


前よりは一人で泣かなくなったんだよ?


夜も日に日に怖くなくなったんだよ?


類の横顔を見ながら私は1人


心の中でそう呟いた。