美紅side



私達は外のベンチに来た。


陽介『今頃、部屋でかんなちゃんと類なにやってるんだろうね♪』


絢香『バカッ陽介』


私『…アハハッそうだね。上手くいってるんじゃないかな』


しばらく沈黙が流れて



ププッー


車のクラクションだ。


ケータイの時計を見ると


もう11時になっていた。



家に戻り、そこには泣きはらした目をしていたけど、笑顔でいっぱいのかんなちゃんがいた。


類…かんなちゃんとは…


でも、私は今までで


一番輝いているかんなちゃんを見た気がした。



かんな『みなさん、今までありがとうございました!!


短い間だったけど、とっても楽しかったよ。


本当にありがとう!!

私、応援してるから。頑張ってね。

じゃあばいばいっ♪』


みんな、笑顔でかんなちゃんを見送った。




絢香『はあ…行っちゃったね…』


私『うん…』


類『俺らかんなの分まで頑張んなきゃな』


私達は車が見えなくなるまでずっと手を振っていた。


家に入り、もう昼の12時。


私と絢香はおにぎりを作り


みんなで食べた。


陽介『もう、6月かあ…あれから2カ月たったんだね…』


そう。私たちが初めて会ったのは4月だった。


絢香『今の所…

誰もペナルティないみたいなもので

無事とは言えないけれどここまでやってこれた

よね』


私『これから何が起こるかわかんないけど、

しっかり乗り越えていかなきゃね』



私達は、今回のことで一層絆が深まったように感じた。