「俺は、月美と出会う前からお前が好きだった。やっと一緒になって離すもんかって思った。でも月美が苦しんでる姿は見たくねぇ。月美が幸せならそれでいい。月美が笑顔でいてくれればいい。ただ…。」


俺がお前を諦めた訳じゃないから覚悟しておけよ。


そう言って彼は、あたしから離れた。


『あぁ。やっぱ最悪な誕生日だ。』


あたしの誕生日にまた大切な人が去って行った。


12月の始め。


また傷が増えた。


夜風が空いた心をもっと痛くさせた。