『…統夜。』

話がある。

そう言ってあたしは、統夜を庭に呼び出した。

「なんだ、話って。」

彼は、覚悟したようにあたしを見た。

『正直、統夜と一緒にいるのは辛い。学校の先生でもあるし人気者だし。あたしね、統夜といて楽しかった。でも隣に立つ自信がなくなっちゃったの。たくさん傷つけて、たくさん嘘ついてごめんなさい。』


さようなら。

そう言って去って行こうとしたが抱き止められた。

「ちょっと待てよ。俺の話も聞け。」


あたしは、抱きしめられたまま話を聞いた。