『…統夜。』
話がある。
そう言ってあたしは、統夜を庭に呼び出した。
「なんだ、話って。」
彼は、覚悟したようにあたしを見た。
『正直、統夜と一緒にいるのは辛い。学校の先生でもあるし人気者だし。あたしね、統夜といて楽しかった。でも隣に立つ自信がなくなっちゃったの。たくさん傷つけて、たくさん嘘ついてごめんなさい。』
さようなら。
そう言って去って行こうとしたが抱き止められた。
「ちょっと待てよ。俺の話も聞け。」
あたしは、抱きしめられたまま話を聞いた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…