「さ、さむううううう」



春とはいえ、まだ寒い。



冷え性なわたしは、ブルブルと震える。




「ったく、なごみ!起きろ、着替えろ!」



怒鳴る我が弟に、わたしは



「ふぅ、しゃあない起きよう。」



そう言って立ち上がり、クローゼットを開く。



そして



「わたし着替えるんだけど」



「分かってるっての!」



「あぁん?じゃあとっとと部屋でろ」



わたしが睨みをきかしてそういうと、



弟は、舌打ちをして出ていった。



…バタン



たく、世話の焼けるヤツだ。(←お前だ。