「・・・・・・飯島ってさ・・・・好きな人・・・いるの?」


はっとして振り返ると、遠藤が赤い顔で俺をじっと見つめてた。

不安げな瞳が潤んでる。





「あたしってさ・・・・女としては見れない?」




「・・・・・そんなこと無いけど」




遠藤のグラスを持つ手が震えてた。
中の液体がゆれてる。


緊張してるんだ。



「飯島・・・・前に私のことよく知らないからって言ってたじゃん・・・・」
「・・・・・おう」


「それって・・・・今も同じ・・・・?」


遠藤の声も震えてた。

甘ったるく、響く。