突き跳ばされた俺は呆然とする。 走り去っていく未央を引きとめようと思った。 でも、俺から離れたときの未央の 今にも壊れてしまいそうな苦しそうな顔を見たら 何も言えなくなった。 初めて未央を引き止めたときと同じ 俺は何も言えなくて 動くことも出来ず ただ胸が張り裂けそうなほど苦しかった。