火曜日の放課後、俺と未央はファーストフードに寄った。






飲み物だけ注文して席に着くと、未央はぎりぎりまで迷いながら俺にノートを差し出した。


俺が受け取ると、悩んでる顔でうつむく。







ノートには震える字で書いてあった。








『もし嫌じゃなければ、何があったか教えてもらえたら嬉しいです』








「敬語はいいよ。俺ら付き合ってんだから」



さり気に話をそらすと、未央はちょっと緊張をといて微笑んだ。







「・・・・・・・・・・・・・」




俺は笑いながら、ぜんぜん笑ってない目で下を見る。






陸上大会。





怪我。







この二つのワード。



まぁ、気になるだろうな。