<ガンッ>
「なんだよお前ら」
『お前らウゼェんだよ。いつも引っ付いていやがって。
俺は知ってんだぞ。お前ら、魔法使いだろ』
「なっ!?」
1人だったせいもあるのか、
動揺が隠せなかった。
『やっぱりな。お前ら、殺してもしなねぇんだろ。
なら、どこまで生きてるか、試してやる』
そういって、俺を囲んでいた5,6人の男子が取り出したのは、
金属バット、木材なんかの、いわば鈍器だった。
ヤバいって思った。でも、魔法は使えない。
おとなしく殴られていれば、きっと殺される。
そんなことしか頭が回らなかった。
鈍器を大きく振りかぶった6人を見て、体が固まっていた。
風を切る音と男子の声が聞こえた。
咄嗟に腕で顔をかばった。でも、俺には当たらなかった。
「てめぇら…俺の大事なパートナーに何やってんだ」
「俺ら、でしょ?僕のでもあるんだから」
「タウト…!」
平然と立っていたのはいないはずの金と銀。
俺をかばうようにして立っていた。
「なんでいんの?」
「今のタイミングでその質問かー、王道だな」
「まぁ、あとでいいじゃん?ねぇ…」
そのあと、10秒ぐらいで片づけたタウトたちは、
何食わぬ顔で帰って行った。
結局、大事なことは何一つ教えてくれなかった。

