「…銀、帰るよ」
「銀はこの頃起きてないんだよね。どうしたんだろう」
「金も知らないの?」
「うん…。ここまでってことは、魔力でも使ってるのかな?」
「使う機会なんてないだろ?」
「それでも、魔力消耗以外に、ここまでの疲れは…」
それは、影である金が見ても異常なほどだった。
休み時間以外には起きていない。
帰りには、日が暮れるまで寝ていた。
その時に気付けなかったのは、
まだ何も知らない子供だったからなのかな。
「…俺、また寝てたのか」
「早く帰ろう?遅くなり過ぎると心配されるよ?」
「金は心配性なのか?」
その日は、そのまま別れたけれど、
次の日、金と銀は学校に来なかった。
「紫桜さん、欠席の理由、知ってる?」
「…いいえ」
金と銀のいない学校は、さみしかった。
いつも3人でいたから、1人ぼっちだ。
「おい」
「…え?」

