「『影』…か」
「さすが丹野さんです」
今ここにいるタウトは、影の存在。
タウトのおかげで思い出した、学校で遭遇したのが光の存在。
「影と光。両方に遭遇したの、初めてだわ」
「野口さんは本当に頭おかしいんじゃ…」
実態のある影。魔法使い特有の影だ。
魔法使いならだれでも、というわけではないけど、
結構その辺にいたりする。
「紫桜、記憶戻ったよね?」
「あぁ。無理矢理、に近いけどな」
俺よりも少し低めで、落ち着く声。
身長も俺より高くなっていて、懐かしさと寂しさがある。
「…思い出に浸るのはいいけどさ、そろそろ説明してもらえない?」
「あ、すみません。何を説明すればいいですか?」
「とりあえず、お前とタウトの関係。説明してもらおうか」
そこからか…。
説明すると長くなるんだよな…。

