「…今、何秒たちました?」
「8秒ぐらいかな。全員死んでるけど、移動するか」
…この人たちとは、ケンカしないようにしよう。
勝算がわかない。
「…あちらさんを驚かすにはどこから入りましょうかねぇ?」
「普通にドアからじゃ面白みがないねぇ。
1番のピンチって時に窓でも割って入ろうか」
もう全員、命懸けだというこの状況を楽しんでいる。
楽しんでいない瞬間などないんだから。
「そんな時間も、そろそろなんじゃないですか?」
「移動しようか」
そう言って体育館のほうに歩きだした。
本番は、これからだから。
「これ片づけたらどうするんですか?」
「警察とか面倒だから逃亡かな」
「勝つの前提かよ」
なんでこの場面でこんな会話しかできないんだろう。
まぁ、自分もその会話してるんだが。
とりあえず、ばれないように窓まで近づくか。

