「都合がいい?」
「玉座につく前の帝王は、才能が開花する前。
才能が開花する前は、いらない奴らが寄ってくる可能性が少ない。
その時期に仲間を見つけやすくするためにな」
何もかも先祖の仕業か…。
でも、そこまで知ってて、なんですぐに近づかなかった?
「なんで、そんなに俺のこと知ってるんですか?
それに、なんですぐに俺に近づかなかったんです?」
「近づかなかったんじゃない。近づけなかったんだ」
近づけない?そんなはずない。
現に俺の周りには何かしらの人間がいた。
「教室にいるとき、やたらと怪奇現象起きたろ?
あれは、同じ教室にいる魔法使いが、周りに与える現象を別の形にしてたんだ」
…紫音。あれ、全部アイツの…?
嘘だ。あいつは、俺のことを蔑んだ。
「その魔法は自身が標的との交流を避ける代償があった。
だから俺も使えなかったが、部活中は、お前自身も警戒心が緩んでたからな」
そんなことってありなのか?
じゃあ、なんでこの人たちは…
「なんで俺に近づいてこれたんですか?」
「…野口のおかげだ。部活の共通点で仲良くしてたろ?
効果に隙間ができてたから、警戒心を解くきっかけになった」

