「用は、自分に係わるなっていう、自己防御が働いてんだよ」
…そうだとしても、そうだったとしたら、
なんでこんなに近くにいてくれるんだろう。
「大丈夫。離れたりしないから」
下を向いていた俺の前には、先輩たちがいた。
しゃがみこんだり、立ったりして、それぞれ違うけど
…あったかい。
「せん…ぱ…」
野口さんが、手を伸ばして頬を撫でてくれた。
なんで、涙が出そうなんだろう。
<パンッ>
「え…?」
「紫桜!!!」
屋上の隅に座っていた俺は、後ろに倒れる形で、
屋上から落ちていた。
「紫桜!!飛べ!!」
手を伸ばしながら叫ぶ先輩たち。
いつもなら簡単に飛べる。なのに…
飛べない。
「なんで…」
「あいつ、魔法が使えてない!」
「ウソだろ…紫桜!!」
野口さんは、屋上から飛び降りた。
そんな…きっと、触れられないのに…
「あのバカ!…触れなくても、魔法なら…!」
「紫桜!!手を伸ばせ!!」
言われるがままに手を伸ばす。
死にたくない。
まだ、一緒にいたい…!
「あと…少し…!」
「先輩!!!」

