味はしない。普通のお茶といったところか。
変わったところといえば、少し空気が軽くなった。
「…魔力が少しおさまったな。本物ということか」
瓶を眺めながら丹野さんが感想を言った。
毎日のんでりゃ魔力が納まるということかな。
今はまだ6月。今年は暑いな。
まぁ、これから何を話し合うのか…
「とりあえず、粉のことはおいといて、何話しあうんですか?」
「…そうだな。いったん戻ろう。
まぁ、今回話し合うのは事件のことと、逃走ルートだな」
…頭痛い。え、ちょっと待て。
事件は分かった。逃走ルートってなんだよ。
「逃走ルートって…?」
「あぁ、学校治さなきゃいけないだろ?
そういう時は、トップクラスの魔法使いの生徒が手伝うことになってんだ。
もちろん俺達も例外じゃない」
つまりは、メンドーから出たくない。
だから修理に駆り出されないようにどうやって逃げ切るか、ということか。
「…面倒なら出なきゃいいんじゃ?」
「アホか。それができるなら話し合わねーよ。
学校にいなきゃいけないと、どうせ授業受けんだから駆り出されんだよ」
ん?僕には先輩たちの話が分からない。
だって授業サボりゃいいのに。
「つまりは、学校にいても授業受けなきゃいいだけじゃないんですか?」
「「「「……」」」」
…なんで硬直してんだろう。怖い。
授業でなきゃいけない理由でもあんのかな?
「それが一番なんだが…3年だし」
「1年からやっている僕の前でよくそんなこと言えますね」
【先輩方は戦慄した】
「いや…え!?知ってたんじゃ…」
「…それ、多分野口しか知らない」

