3階についた途端に後ろを向く先輩たち。
「…何処から行くの?」
「やっぱり考えなしに歩いてたんですか」
案の定、予感が当たる。嫌な予感ほど当たるものなんだよな。
「…ついてきてください」
俺は振り返らずに、迷いもなしに美術室へ歩いていく。
美術室のドアに手をかけようとした、その時、
何かを感じた俺をドアから離れると同時に一人の先輩が腕を引っ張った。
腕を引っ張った先輩は丹野さん。
卓球部の人。一応イケメンだな
「…先輩、わかりました?」
「今のは並みの魔法使いにならわかる」
この人…俺と同じ魔法使いだ。
今感じたのは人の気配。と、同時に邪悪な気配がしていた。
「…下に下がってから上に行きましょう。
それか、今日はあきらめませんか?」
「それでもいいが、かなりのリスクを負いそうだがな」
丹野さんは反対してる…?のかな。
他の人は…
「やめた方がいいかもしれないが、
一応一回上に上がったほうがいい。
学校の安全にもかかわる問題だぞ」
この人は加茂さん。野球部。
一部の人からはイケメンとして慕われている
通称:ジャスティス の名でも知られる
…ん?あれ?今なんか見逃した
「そんじゃ、上行くか」

