【うたた寝に恋しき人を見てしより、夢でふものは頼りそめてき。】

うたた寝をしてたら、好きや人が出てきた。
その日から、私は好きな人に会うため夢を頼るようになった。


うちたちの出会いはほんまに突然で。

あの時は、ただの気になる人。

もし、あの時、貴方が話しかけてくれなかったら出会うコトはなかったよね。

出会いのきっかけは、ある休み時間。

うちは、友達とわいわい喋ってたら
「なぁなぁ。」
って、ゆわれた。

全然、喋ったコトもないし、見たこともない男の子。

見た目は普通に男前。

うちはびっくりして
「はぃ!?」
って笑

「ギター弾けるん?」

「うん!ほんまちょっとだけな。笑」

「何年やってたん?」

「2年くらいかな?笑」

「そーなんや!!!笑」

って、他愛もない会話がスタートやった。

名前聞かれへんかったケド、よく放課後、廊下で話してた。

うちにとったら、そのちょっとの時間がむっちゃ幸せやった。

「おはよ。」「ばいばい。」

そんな、一言だけでもよかった。

よく、うちらは帰り道が一緒になるコトが多かった。

でも、何もしゃべられへんくて。

いつの間にか、うちの中では好きな人に変化した。