いつも私の隣にいてくれた。
いつも私を助けてくれた。
そんな彼を好きになった。
「えぇー!」
いきなり叫んだのは私、南條陽菜 高2だ。
叫んだ理由は…彼の言葉だ
「俺、今日から自転車で行くからっ。」
こいつの名前は荻亮太。
私の幼なじみだ。
亮太は毎日私と歩いて学校に通っていた。
だけど、今日それが終わるかも知れない?!
「何でいきなりっ!
自転車あたしもってないよ!」
自転車を持っていないどころか乗れないのだ。
「じゃあ歩いていけば。」
私はその言葉にカチンッてきた。
「よいしょっ!」
私は亮太の自転車の後ろに乗った。
「おいっ!なにのってんだよっ!降りろー!」
いじでも亮太と行くのをあきらめなかった。
自転車が傾いて倒れた
「ガシャンッ!プシュー。」
タイヤの空気が抜ける音がした。
パンクしたのだ。
「マジか…」
二人はポカーンとしていた。
「・ ・ ・ おい どうすんだよっ!遅刻するぞっ!」
鐘が鳴るまで10分もなかった。
「あぁ~もぉー、走るしかねぇーな…」
二人は走った
けど間に合わなかった。
「いやー…本当ごめんねー、あたしのせいで
亮太まで遅刻させちゃって、怒ってる?」
「べつに こんなの慣れてるし」
「おまえといるといつもこうだから」
やっぱ怒ってる。
小さい頃から一緒にいるのに
正直、亮太の気持ちが全然わかりません。
亮太は小さい時からモテて、今までに何度も
告白されたみたいだけど。
いまだに彼女つくらないのは
やっぱり、亮太もあたしのことが…?!
「さっきから なにジロジロみてんの?…」
思わずじっと亮太の事を見ていたみたいだ。
「へっ?うそっ見てた?」
私は気づかないうちに見ていたらしい。
「見てた。何だよ気持ち悪いなー…」
やっぱり亮太とは恋愛話はしずらいなぁー
まず、そーゆー話全然しないし
亮太は恋愛とか興味あんのかな?
「ガラッ…」
ドアの開く音だ。
「お邪魔しまーす。 亮太いるー?この間借りたマンガ返しにきたんどけどー
読み終わったから返しにきたんだけど。」
「んっ?」
何かある。
「あっ!こっこれは最近では新刊だっ!」
「おいっ!」
亮太の声だ。
「お前はまた勝手に人の部屋に入りやがっえてー」
「なっ!」
私は叫んだ。
亮太の姿がハダカだったのだ。
お風呂上がりみたいだ。首もとにタオルがぶら下がってる。
「なにしにきたんだよー」
亮太が聞いてきた。
「あっこの間借りたマンガ返しにきただけ!
はいっ!じゃあ 私はこれで…」
「何だよ もう帰んのかよ。暇だし
ゲームしようぜっ!」
亮太はニコニコしながら私を見てきた。
なによっ!その顔っ!断れないじゃんっ!
てか、いい加減に服きてよぉー!
ヤバいよっ!ゲームどころじゃないよっ!
「りょっ亮太!次亮太だよっ?!亮太?
てっ!寝てるしっ!」
お風呂に入ってカラダが暖まったから寝たんだろう。
「亮太っ!起きてよっ!そんな格好で、カゼひくよ!」
亮太の腕が、私の肩にのった。
まさかっ!キスー?!
「あれ?次俺じゃん…あぁ寝てたわ」
陽菜はキスされると思って心臓がドキドキ
音をたてていた。
