幼馴染的恋愛理論。

3時34分。


私は正門前に一人佇んでいた。
待つ人がいるから。

暑いけど、暑いけど、あいつが来るまで待つ。

おっ、来たみたいだ。




「美月ごめんっ、行こうぜ」

「もー、何で居残りなんてすんのよー」

「いやいやだってさー・・・」

「言い訳は聞かない!ほら、行くよ」

「おう!てか道覚えてんの?」

「何言ってんの、わかってるに決まってる」



二人で目を合わせて、笑う。
心の底から思った___ 幸せだ。




・・・この町も、全然変わんない。


古びた街灯。
よく魚を釣った川。
走り競争をした長い橋。
・・・二人で歩いた、帰り道の通学路。



私達は無言で、周りの景色を見ながら歩く。
きっと翔も、この景色を見て懐かしんでるんだろう。

あんなにうるさいのに静かなんだもん・・・。




「おい、何か喋んねーのか?」

「・・・とうとう喋ったし。」

「だって話してぇじゃねーか。懐かしの場所だぜ」

「・・・だったらそれに浸ってればいーでしょ」

「それもそーだなっ」



また笑顔を見せる。





夕日に照らされてるからだろうか、いつもより輝いて見えた。