もう慣れっこだからそんなの無視。





「せっかくだから1曲歌って帰れば?」





そうリーダーっぽい子が言ってくる。





本当、いい迷惑。





そんなことを思っている間に周りはそういう雰囲気になってきている。





なるほど、新種のいやがらせか。





なんて思いながら強制的に歌わされる。





ここで歌わなかったら後でグチグチうるさいんだろうな、なんて思い歌うことにした。





前にマイクを持ったのはいつだっけ、なんて思いながら1曲だけ歌う。





本気でなんて歌わない。





なるべく加点されないように歌う。





それでも結果はあまり変わらない。いつも高得点。





歌い終わり、みんなが点数に唖然とする中、私は帰り仕度をして部屋を出る。