そう言っての手を引っ張る。





キラキラと輝いているイルミネーションの下では、見知らぬカップルたちが何組か記念撮影をしている。





「ずっと探してた」





そう泣きやんだ彼が言っている。





「泣きたいなら泣けばいいって。





俺がこれからは守ってやるから。





だから、俺と付き合ってよ」





そう回ることのないメリーゴーランドの馬に座った私の目の前で真剣な目つきで言っている彼。





いや、この流れで告白ってどうなの...




なんて思いながらも本心ではかなり喜んでいる。





「うん。好き」