そう言いながらケーキを口にする彼はなんだかカッコイイ。
「懐かしい」
そう私が呟いた声は目の前の彼にだけ聞こえたようで、
「懐かしいよな...」
なんて言いながらまた一口。
「ってか、どうして消えたんだよ...
同姓同名がいると思ったらなんだか変な噂が流れてるし...」
そう言って持っていたスプーンを皿の上に置く。
お皿の上にはもうケーキはない。
「ねぇ、久しぶりに会ったからさ、外でやってるイルミネーション見に行こうよ」
ここであの会話をするのもどうかと思い提案してみる。
「まぁ、そっか」
そう言って、お会計をし(結局私の分は彼が払ってくれた)
イルミネーションを見るために外にでる。