なんでこんなにも、





「よく一緒にケーキ食べたんだ」






似ているのだろうか。





「でもそいつ、8歳のときにいなくなって、家は空になって、学校も違ったから会うこともなくなって」





あぁそうか。似ているんじゃなくて...





「潤君...」





ポツリと私の口からこぼれた声。





目の前の彼はスプーンをくわえたまま驚いて固まっている。





「なんで、なんでその名前...」





驚いて固まっている彼から出た言葉は、戸惑いを隠し切れていない。





「潤君だ...」