「最初からそういうつもりだった?」
泣きそうな声で言う私。
「そうだけど。何か文句があんの?」
「嫌いっ!最低男。ヤリ目だったんだ」
「お前マジ逃げるとか萎えるわ。別れよ」
上川 悠。
人生初めての彼氏は
最初から体目当ての男でした。
バチンッ
激しい音が鳴り響く
「わかった。じゃあね」
そう言って私は去った。
男って本当に最低
愛してるの言葉なんて
ただの軽い言葉
「悠、大丈夫?」
いつも私を心配してくれる悠香
「大丈夫じゃない」
「うん。だよね…」
「男はほんと汚い生き物ってことを知ったね」
「そう?全員じゃないと思うけど」
悠香にはもう2年も付き合ってる彼氏がいる。
「今までの男って期待させて結局は何もなかったし」
「もう元彼のことは吹っ切れたの?」
「まだ好き。でももう無理じゃん?だから忘れる!」
「どうやって?」
「新しい恋探す」
「恋ねぇ~」
「悠香、紹介してよ!」
「え~。誰を?」
「バイト先の人でいいからさ」
「まー探しとくよ(笑)」
