twelve


「最初からそういうつもりだった?」

泣きそうな声で言う私。


「そうだけど。何か文句があんの?」

「嫌いっ!最低男。ヤリ目だったんだ」

「お前マジ逃げるとか萎えるわ。別れよ」


上川 悠。

人生初めての彼氏は
最初から体目当ての男でした。


バチンッ

激しい音が鳴り響く


「わかった。じゃあね」

そう言って私は去った。


男って本当に最低

愛してるの言葉なんて

ただの軽い言葉



「悠、大丈夫?」

いつも私を心配してくれる悠香


「大丈夫じゃない」


「うん。だよね…」

「男はほんと汚い生き物ってことを知ったね」

「そう?全員じゃないと思うけど」

悠香にはもう2年も付き合ってる彼氏がいる。


「今までの男って期待させて結局は何もなかったし」

「もう元彼のことは吹っ切れたの?」

「まだ好き。でももう無理じゃん?だから忘れる!」

「どうやって?」

「新しい恋探す」

「恋ねぇ~」

「悠香、紹介してよ!」

「え~。誰を?」

「バイト先の人でいいからさ」

「まー探しとくよ(笑)」