sied彩香


「俺と帰るのそんな嫌?」

颯人は子犬のような顔で聞いてきた。

「別に。」

こんな時もそっけない態度をとってしまう
というか好きと自覚してからまともに顔を見れない。

「家まで送るよ。」

そう言って颯人はすねたようにあたしの少し前を歩いた。
そこから無言が続いた。。。
初恋かよッ。あたしは一人で突っ込んでいた笑


「ねぇ。今度遊ばない?」

顔は見れないけれど耳を真っ赤にして前を歩く颯人が言った。

「うん。遊ぶっ!!」

あたしはそう言って颯人の横に並んだ。顔を見ると予想以上に赤かった。

「あははははははっ。颯人顔赤っ!!」

「はぁーーー?!赤くねぇし!!」

「えぇ。何言ってんの笑。照れないの笑笑」

あたし達はその後無言になることもなく家に帰った。