「あ!そうだ!この前ね日香梨と幼なじみの福井恭太(ふくいきょうた)君のお母さんから電話がきて、今月には日本に帰って来るって!よかったじゃない!いっつも一緒だったものねー」

え。。。?


いきなり大事を一気に言われ、動揺を隠せなかった。

「福井恭太って...あの恭太?…...」


「そりゃそうよ?うれしいの?」

母がニヤニヤして顔をのぞき込む。

「ええぇぇぇ!?」

思わず食卓から飛び上がってしまった。

「恭太が...恭太が…帰ってくる!!」

叫んでしまった。
恭太の家はあたしの家からすぐ近く。

中学時代はよく一緒に登下校してた。

周りからは付き合ってるって噂に…

でもほんとにうちら、付き合ってたのかな…?

恭太は親の仕事の都合で海外に飛びだった。

そしてそれから一年半。

やっと帰ってくるのだ。

嬉しいような反面、どう変わったかも怖かった。

そしてあたしがはしゃいでいるよこで母が、
「高校も日香梨とおんなじよ♪」
えぇえ!?

今日は眠れなさそうだ。