お昼休み-―。


「五十嵐さんっさっきは....ありが....とう....」

まっさきに向かったのはもちろん五十嵐さん。

「全然♪だってひかりん、なんだかボーっとしててずっと授業聞いてなさそうだったから!」

五十嵐さん....気づかれてた。。。

「あ、てか五十嵐さんなんてやめてよ~悠でいーよ!うちはひかりんて呼ばせてもらってるからっ」

「うんっ....悠....ありがとう!」

「いえいえ♪どいたま」

これから悠か。

なんだかいいかんじだな。

うちがひかりんて....

「ププッ....」
思わず笑ってしまった。

「ん!?どしたん?ひかりん?」

「またひかりん....ププッ....アハハ!!」

またまた笑ってしまった。

今日はとってもいい親友ができた。

恭太。私は今楽しいよ。今どこにいるの?
とーっても胸がチクチクするような....

私は机に置いてあるケータイを手にとった。

開いたのはメールのイラストのアイコン。

タップ音が静まり返った自分の部屋に響く。

宛先欄を下にスクロールして

「福井恭太」

探してやっと見つけた。

なんて打とう....緊張で手汗がでてくるほど
ただの文字をうつだけなのに。

ただメールするだけなのに。

こんなに緊張するのはなんでだろう?

早く会いたい気持ち。