[あー私ほんと幸せ者だなー。]
[俺も。]
[ずっと一緒だよね?]
[当たり前だろっ!]
こんな会話を繰り返していた。
ー永遠なんてないと知らずに。
帰りは優弥に駅まで送ってもらう
まだ寒さが残る2月の後半。
2人で手を繋いで
いつもの道を歩いていく。
[李美、お前歩くの遅い。]
[はーい、ごめんなさーい。]
[ちょ、車道側危ねえって!
内側入れ、内側!!]
こんなたわいのない会話にすら
幸せを感じていた。
駅に着くと優弥は私にキスをして
[李美!じゃあな!]
そう言った。
[うん、ばいばいっ!]
笑顔で2人は別れた。
これからもこんな幸せな日々が続く、
ーそう思っていたんだ。