そして辿り着いたのは
何度も来ている優弥の家。




[…おじゃまします。]




何度も来ているはずなのに
いまだに緊張している私。




[誰もいねえよ?]




優弥の両親は共働きで
夜遅くまで帰って来ないらしい。




もう見慣れた優弥の部屋。
家具はほとんどおいてなくて
ベットとテレビがあるくらい。




たばこの匂いが漂うこの部屋
とても落ち着く場所。




部屋に入るとすぐ
優弥はベットに寝転がり




[こっちくる?]





と私を誘う。




私は迷うことなくベットに入り
優弥に抱きついた。




2ヶ月前。
私たちはここでひとつになった。




初めてですごく怖かったけど、
優弥は優しく優しく抱いてくれたの。




この部屋にくるたび
優弥のこともっと好きになる。




[李美、好きだよ。]




そう言って私にキスをした。




私は恥ずかしくて顔を背ける。




優弥は意地悪だ。
私をどんどんおかしくさせる。