平澤くんが買ってきてくれたコロッケに、

ご飯と大根のお味噌汁。トマトサラダに、カレイの煮付け。



「佑介くん、このコロッケ美味しいねー!」

「だろ?!」




…このふたり

なんだか似てるって思うのは、あたしだけ?

可愛い




「有希さん、やっぱり料理美味いですね!」

「ほめてもなにも出ないよ?」

「お母さんの料理、美味しいよ!僕も大好きー!」

「俺も!!」

「ふふ、ありがとう」



陽斗が寝たのを確認して、寝室のドアを静かに閉めた。

リビングでは、平澤くんがテレビを見てひとりで笑っている。




「陽斗寝ました?」

「うん、お風呂まで一緒に入ってもらっちゃってごめんね?」

「いや、俺の方こそ押しかけちゃって…
 なんか、会えないと落ち着かないっていうか…」

「?ああ、陽斗に?」

「も、もちろん陽斗もですけど!有希さん…にも、です」

「あはは、気使わなくてもいいよ~」




コーヒーを入れて、平澤くんの前に置く。

なぜか、彼は落ち込んでいた。