瞬は、またあたしと陽斗をぎゅっと抱きしめなおした。



「大丈夫!俺がそんなことでダメになると思ってるのか?」



太陽のような笑顔で、あたしを優しく見つめる。



「ううん」

「だろ?だから、安心してろ」

「…うん」



大丈夫

瞬がいれば

陽斗がいれば、きっと大丈夫



「お母さん、今日はお仕事お休みなんでしょ?
 僕、公園行きたいなー」

「おっ、そうだな!3人で行くか!」

「え?瞬ほとんど寝てないんでしょ?大丈夫なの?」

「平気だって!有希と陽斗と一緒にいるほうが安らぐし」

「もう…調子いいんだから。じゃあ、変装しないとね」



陽斗は、お気に入りの砂遊びセットを準備している。

瞬は、いつもの帽子とサングラス。

あたしも、日焼け帽子の、つばの広い帽子をかぶった。



やっぱり、人の多いところには行けない。

だから、3人で行くのは近場の公園(しかも穴場)

でも、陽斗は瞬がいればすごく喜んだし、あたしも嬉しかった。



ずっと

ずっと、この幸せが続きますように



そう、願った