( あら〜?結愛?何してるの〜 )




「お、お母さん!ねえ!龍!龍がっ」



( 龍ちゃん?何言ってるの? )



「え、だって…」





振り返る先にはちゃんと龍が居る



なのに、見えないの?




( 龍ちゃんの写真でも見て思い出してたの? 冷えちゃうから中入りましょ )




「 あ… 」





どうして… 龍はここに居るのに…





──── お前にしか見えないのかもな






「嘘…だって…」






──── 俺が、願ったから、そう







「……え…、?」






願う




今君は私にそう伝えて来た





──── 結愛に、会えますようにって





近づいて来る君は




少しだけ、綺麗なガラスの様に見えた