「…智美?智美ー?」

「えっあ!うん。ごめん。」

変な事を考えてるうちに現実に戻された。

「なんだよー智美。彼氏とヤってんのに無視する奴いるか?」

「マジすまん。ちょっとぶっ飛んでた。」
「もう。智美ー」

キーンコーンカーンコーン…

始業のチャイムがなった途端、彼氏は「うわっ」と小さく声を漏らし、教室へと走っていった。

はぁ、とため息をつき、私も授業いかなきゃなあと思い、乱れた服装を直して立とうとしたその時。

「智美ちゃんっていうんだね。」