眼鏡をかけているせいか、如月君の周りにキラキラと星が飛び交う。


 彼は私達に近づくと小さく会釈した。



「後は圭子を待つだけね」

「いえ。柏木先輩さっき「部活に顔出すから今日は行かない」って言ってました」




「「「……………え」」」



 如月君がいつもの無表情で淡々と告げた内容に、私達三人言葉をなくした。



「……柏木先輩が言い出しっぺじゃん…」


 茂木君の小さな呟きが空に響く。



「はぁ。……とりあえず帰りま」

「それならもう行こう」


 私の言葉を遮るは三田君。


 その言葉に茂木君も如月君も何も言わず三田君の後ろをついて行く。

 私はそれ以上何もいえず、彼らの後ろをついて行った。