片翼の白


「ここ、俺の家。」

立ち止まった羽鳥が指さす先には
綺麗な洋風の一軒家が建っていた。

案内されるままに家の中に入る。

「あ、妹帰って来てるけどいい??」

玄関の端に脱いであるローファーを
見て羽鳥は言った。

「全然いいよ、なぁ??」

「おうっ♪」

むしろ羽鳥の妹見たかったから……。

俺らはリビングでテレビを見ながら
世間話を始める。

例の妹ちゃんはまだ見ていない。