私は、もうすぐ彼女との約束を破ろうとしている。笑顔で自分の気持ちに嘘をつき続く日々に、ピリオドを打とうとしている。

誰が悪いわけじゃない。
そんなことはわかってる。

何度も何度も頭の中で考えた。でも、誰かのせいにしなければ、私はもう、もたない…

彼女が自分の席に戻ると、恭介が彼女に話しかけているのが見えた。私はそれからゆっくりと視線をずらし、席に着く。

朝の喧騒に紛れて聞こえてくる彼らの談笑から逃れるように、単語帳を眺めていた。