「…さて、行きますか。」

私は大きく息を吸って家を出た。


もう気付いている人もいるだろうが、私は政府特別捜査団体(通称GSCO)の一員だ。

つまり、政府が抱えているスパイ集団のようなものだと考えてもらえばいい。

GSCOには私位の高校生から還暦間際のおっさんまで老若男女いる。

そしてその隊員は大きく2種類に分けられる。

私のように身体能力を駆使して仕事をする者。

渚のようにハッキングなどで自宅で活躍する者。

さっきのメールの内容も渚が例の企業のパソコンをハッキングして手に入れた情報だ。

私達は決して警察に捕まることはない。

例え殺しだとしても。
政府御用達だから。