―って何か違うかもしんないけどっ。
何かがあたしを導いてる。
どこにかなんて、分からない。
何かがあたしのミライを知ってる。
どんなものになるかなんて、知らないけど―…
思ったときに、行動する。
決めたときに動かなきゃ、後から変なこと考えちゃう。
あたしは、人ごみを掻き分け、改札をすり抜け、いわゆる駆け込み乗車をし―自分から行動するコトに懸けた。
「大翔っ…
あたしが大翔のところに行くよっ―…
だから―…」
息を切らしながら、そう祈り続けた。
あたしは、今まで大翔を待ってばかりだった。
いつでもそう。
喧嘩をしたって、いつも大翔が謝ってくれたから仲直りできてた。
大翔が不安に駆られた時も、あたしは…

