あたしのことを、 “衣子(イコ)”と呼ぶのは“幼なじみ”の隼人だけだったから―… 「っ…」 どう、返したら良いのか。 どんな言葉を返せばいいか分からなくて。 心の準備が出来ていない状態のまま、結局隼人とアレ以来の会話を交わしてしまったあたしは、一瞬、顔を赤らめてしまった。 「…うるさいッ」 「ふっ…」 「え」 隼人が急に笑うから、なにがなんだか余計に分からなくなっちゃったじゃんッ… …気持ち悪い声出たッ…