零がいなくなって


屋上には俺と愛蘭だけになった。






楓雅
「愛蘭、おいで」





俺がそういうと愛蘭は俺に抱きついた






楓雅
「待たせて悪かったな」





愛蘭
「うん」






楓雅
「あの時…

零との関係を

勘違いして避けたりして悪かった」








愛蘭
「うん、あれは私も悪かったから」








楓雅
「もうお前を離さねぇ。

さみしい思いもさせねぇ…



お前がたとえ妖姫で俺の敵でも


愛蘭…








好きだ。








俺の女になれ。」







愛蘭
「…はい」





そう言って愛蘭はにこっと笑って

涙を流していた



それは初めて会った時に

流していた涙よりも綺麗だった。